今週のメルマガの前半部の紹介です。
先日、現代ビジネスに面白い記事が掲載されました。
「東大までの人」と「東大からの人」大切なのは「出身高校」というブランド
要約すると、私立一流進学校出身者は授業選びが楽チンで楽しいキャンパスライフ(笑)を満喫、就活も先輩との人脈を生かして有利に大企業には入れるそうで、公立校出身者は入学時点ですでに負けてるんだそうです。
率直に言って、バブル期の頃の話ですね。20年くらい時代遅れの内容だと思います。ここはOBの一人として、そして山口県立徳山高等学校卒業生として、きっちり反論しておきましょう。きっと藻谷浩介先輩や飯田哲也先輩、それから故・宮本顕治議長も応援してくれることでしょう。
どこがどう時代遅れなのか、論点を解説する前に、とりあえず筆者なりに正しい“記事”に校正してあげましょう。学生はもちろん、多くの社会人にとっても正しく時代を理解するアシストになるはずです。
「東大までの人」と「東大からの人」大切なのは「そこから何をしたか」という事実
「入学してすぐ、わかりましたよ。ただ東大に合格したってダメなんだって。本当の日本のエリートになるために大切なのは、そこから何をするかという点なんです」
東京大学法学部OBの岡本耕介さん(40歳、仮名)は、こう断言する。3月10日、今年も「日本の最高学府」とされる、東京大学の合格発表が行われた。合格した受験生は、長く苦しい受験戦争を終えて、大学生活をスタートさせる喜びを噛みしめていることだろう。しかし、そんな喜びも束の間のことかもしれない。東大は最高レベルの大学であると同時に、「最高の格差」が学生間に存在する大学でもあるからだ。今回は東大の合格発表を機に、それを考えてみる。
まず、東大OBたちが真っ先に実感するのは、前出の岡本さんが告白するような「出身高校」による格差だ。毎年100人近い卒業生が東大進学する超エリート私立中高一貫校出身の岡本さん。中学受験から大学受験まで一日12時間以上勉強して、見事に最高学府の門をくぐることとなった。
「開成やら灘やら麻布から来たヤツらは、キャンパスを歩いていても『よう、サークルどうすんの?』『さっき何々先輩に会ったんだけどさぁ』という話になる。
そういうネットワークのなかで、彼らは『誰それ先生はなかなか単位をくれないからやめておけ』とか『あの先生はとりあえず先生の書いた著作買っとけば単位くれるらしい』とか、東大でなるべく楽に好成績を残すためのノウハウを伝え合うんです。
だからホント大学時代は勉強なんてした記憶ないっすね。法学部はゼミも強制じゃないから、年に一回くらいしか授業に顔出さずにすみました。『ああ、私立進学校ってやっぱ勝ち組なんだなあ』と実感してました……」
入学早々、波にのった岡本さん。新宿駅や渋谷駅で迷子になる多くの地方公立校出身者をしり目に、素晴らしいキャンパスライフを謳歌したという。だが、それが間違いのもとだった。
同期や先輩に知り合いが数十人いるという環境では、そうした人脈に安易に頼ることにより、どうしても新たな刺激や経験が不足してしまう。複数の現役東大生の話を総合すると、「有名私立進学校」出身者の悲劇の実情は、次のようなものだ。
「大学デビューしようと思っていたが、授業やサークルにも知り合いが多くて結局同じキャラのまま。あだ名まで中学のころからのものが引き継がれた」(法学部卒・36歳)
「入学と同時に選択する第二外国語を『女の子が多いぞ』という先輩情報に踊らされて数少ない東大女子の履修者が集まるフランス語を選んだら、全然タイプじゃないビン底メガネにおさげの子ばっかり。結局、やりたくもないフランス語をみっちりやらされた挙句に、今のカミさんにも捕まってしまった」(経済学部卒・39歳)
「ずっと都内の進学校で、結局、社会人になるまで一度も親元を離れたことがなかった。社会人3年目で関西地方への転勤を命じられた時はパニックに。米のとぎ方ひとつ知らず、3か月でストレスから体調を崩して休職してしまった」(経済学部卒・35歳)
「小遣いも多かったし、バイトもコネで割のいい塾講師や家庭教師。結局、“受験業界”しか知らないまま社会人になってしまった。それに、そうやって楽して稼いだお金はサークルの合宿だ飲み会だとバカスカ浪費したから何も残っていない」(文学部卒・41歳)
「授業選びでも、持ち込みOK,顔出すだけで単位認定というラクな授業ばかり選んでしまい、何も身についていない。社会人になって私大卒のアグレッシブな同期と比べられるとホントにつらい。上司からも『おまえホントに東大法学部出てるの?卒業証書見せてよ』と真顔で言われました」(法学部卒・40歳)
ひとりぽつんと入学する地方の普通の学校出身の学生。仲間に囲まれながら入学する名門高校出身の学生。両者の違いを、地方出身で「雇用のスペシャリスト」とも呼ばれる人事コンサルタントの城繁幸氏が語る。
「私立の進学校に多いのが『気が付いたら東大へのレールの上に乗せられていた』という人です。こうした東大生は、自分で進路を決めたり、それに向かって主体的に努力した経験がないから、一回コケると立ち直れない人が多い。
会社に入って希望と異なる配属先に配置されただけで出社拒否したり、キャリア官僚や総合商社という具合に出だしはいいけど、そこから転々と落ちていくジョブホッパータイプには私立進学校OBが多い。
一方で地方の公立校出身者は、普通にクラスの中に不良や暴走族になった連中がいる環境から這い上がってきているので視野も広いし耐性がまるで違う。物心ついた時から“その世界”しか知らない人と、全部見たうえで“その世界”を選んだ人間は、ここ一番の地力で差が出るんです。天然物と養殖物の差ですね。
だいたい、おまえら東大入るまでに親にいくら金出してもらってんだと(笑)
もちろん実社会でいくら回収出来るかが重要なんですが、公立校出身者は、入学時点では私立進学校出身者より数百万円分くらいは勝ってると思っていい。それだけ親に投資してもらってる人間と、同じスタートラインに立ってるわけですから」
就活を他人任せにする愚かしさ
「だいたい、麻布とか開成みたいな東京の名門校の人間は、入学時点で勘違いしちゃってると思う」
と話すのは、経済学部卒の進藤雄介さん(45歳、仮名)。
毎年100人近い東大合格者を輩出する都内の名門私立高校の出身だが、在京名門校の同期を見れば死屍累々だという。
「昔の話を思い出すだけでげんなりしてしまう。別に地方出身者が凄いとか、そんなことはないんです。でも、東京の有名校の卒業生に限って、互いに『鈴木先生~』『高橋先生~』とか呼び合ったりする。自分たちは将来、医師や弁護士、政治家や研究者になると、大学入学前から自然に意識して育ってきているんです。
それもそのはずで、彼らの親はほとんどが東大卒。大企業エリートや官僚で、東大教授の息子もゴロゴロいる。みんな物心ついた時からレールに乗って、息をするように自然に、当たり前のこととして東大生になっている。
でも45歳になって、実際に“先生”と着けてもらえるポジションについてる奴なんてほとんどいない(笑) 銀行に行った奴は東大卒とはいえ大勢リストラされてるし、ほかの大企業でもヒラが珍しくない。最近だともう自分の出身高校は、できる高校生には東大文系より地方国立大の医学部に行けと奨めてるそうです。東大というブランドだけでは食えないってはっきりしてきましたから。僕らバブル世代はそれを証明したモルモットってことですよ」
本当に、東大卒業生はいうほど成功していないのか。公式の統計は存在しないが、厚労省の賃金構造基本統計調査によれば、大企業に勤める50代男性のうち、課長以上の役職についていないヒラ社員の割合は近年一貫して増加傾向にあり、2012年度で既に55%に達している(従業員100人以上の企業、4大卒社員対象)。東大出身者であればこれよりはマシな数字かもしれないが、少なくとも“先生”と呼べるほど出世した人間は多くはないだろう。前出の進藤さんはこう恨み節をつづけた。
「同じ銀行に就職した同期の東大生の中には、経営統合後に30代で閑職に出されて鬱になったやつもいます。『東大卒引きこもり』ですよ。私大出身者や地方出身者は泥臭い仕事でもなんでもやって気が付けばそこそこに評価されていたりするけど、有名進学校出身者はもともとのプライドが高いから、現場の一社員として頑張れない。頑張った経験もない。進学校出身者はため息ばかりですよ」
さらに、出身校の罠は、就職活動でも顔を出すことがある。彼ら有名進学校出身者は高校の同級生や先輩といった人脈から選られる情報も豊富だが、そもそも、自分の就職先を他人任せで決めるほどバカな話もない。
「『東大生だし、なんとなく一流企業とか大手を受けたほうがいいのかな』などと思って、そういう会社に就職した先輩をOB訪問して内定をくれた会社の一つに入った。ただそれだけ。小学校の息子が作文で『将来は東大に入ってパパみたいにインフラ系企業に就職したい』と書いたのを見て衝撃を受けた。35歳を過ぎて、人生これでいいのかと真剣に悩んでいる」(法学部卒・大手インフラ系勤務40歳男子)といった例が現実に存在するのだ。
こうして、有名進学校出身かそうでないかには関わりなく、いまどき「授業はできるだけ労力をかけずに楽をし、就活は情報量で勝負して大手有名企業に入って一生面倒みてもらう」と考えている痛い人間がバカを見ることになる。
※本記事はあくまでパロディであり、重要なのはタイトルのとおり「入った後に何をやるか」であって出身高校や地域は関係ないというのが筆者の結論です。
以降、
現在のトレンドは脱・新卒一括採用と学業重視
「出身高校名をチェックしている」という会社は避けたほうがいい理由
※詳細はメルマガにて(ビジスパ・夜間飛行・BLOGOS)
Q:「会社で付き合ってた彼女から『全部会社にばらしてやる!』と言われて困っています」
→A:「30代で2年付き合ったら結婚する覚悟を決めましょう」
Q:「モンスター社員を採用した責任は誰にある?」
→A:「モンスター社員というのは働く場所を間違えた可哀想な人たちなのです」
雇用ニュースの深層
小保方リーダーは下手をするとあと五年くらい理研で働き続ける可能性がある件について
なまじ注目されている組織でゴネまくったらちょっとやそっとじゃクビは切れないですから。こうなったらオボちゃんには全力でゴネ通して「終身雇用の不条理さ」を納税者である国民に身をもって示していただきたい。
“35歳転職限界説”は崩れているとまでは言えない件について
そうじゃない世界が広がりつつあるのは事実ですが、主な理由は労働力不足です。
Q&Aも受付中、登録は以下から。
・ビジスパ(木曜配信予定)
・夜間飛行(金曜配信予定)
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先日、現代ビジネスに面白い記事が掲載されました。
「東大までの人」と「東大からの人」大切なのは「出身高校」というブランド
要約すると、私立一流進学校出身者は授業選びが楽チンで楽しいキャンパスライフ(笑)を満喫、就活も先輩との人脈を生かして有利に大企業には入れるそうで、公立校出身者は入学時点ですでに負けてるんだそうです。
率直に言って、バブル期の頃の話ですね。20年くらい時代遅れの内容だと思います。ここはOBの一人として、そして山口県立徳山高等学校卒業生として、きっちり反論しておきましょう。きっと藻谷浩介先輩や飯田哲也先輩、それから故・宮本顕治議長も応援してくれることでしょう。
どこがどう時代遅れなのか、論点を解説する前に、とりあえず筆者なりに正しい“記事”に校正してあげましょう。学生はもちろん、多くの社会人にとっても正しく時代を理解するアシストになるはずです。
「東大までの人」と「東大からの人」大切なのは「そこから何をしたか」という事実
「入学してすぐ、わかりましたよ。ただ東大に合格したってダメなんだって。本当の日本のエリートになるために大切なのは、そこから何をするかという点なんです」
東京大学法学部OBの岡本耕介さん(40歳、仮名)は、こう断言する。3月10日、今年も「日本の最高学府」とされる、東京大学の合格発表が行われた。合格した受験生は、長く苦しい受験戦争を終えて、大学生活をスタートさせる喜びを噛みしめていることだろう。しかし、そんな喜びも束の間のことかもしれない。東大は最高レベルの大学であると同時に、「最高の格差」が学生間に存在する大学でもあるからだ。今回は東大の合格発表を機に、それを考えてみる。
まず、東大OBたちが真っ先に実感するのは、前出の岡本さんが告白するような「出身高校」による格差だ。毎年100人近い卒業生が東大進学する超エリート私立中高一貫校出身の岡本さん。中学受験から大学受験まで一日12時間以上勉強して、見事に最高学府の門をくぐることとなった。
「開成やら灘やら麻布から来たヤツらは、キャンパスを歩いていても『よう、サークルどうすんの?』『さっき何々先輩に会ったんだけどさぁ』という話になる。
そういうネットワークのなかで、彼らは『誰それ先生はなかなか単位をくれないからやめておけ』とか『あの先生はとりあえず先生の書いた著作買っとけば単位くれるらしい』とか、東大でなるべく楽に好成績を残すためのノウハウを伝え合うんです。
だからホント大学時代は勉強なんてした記憶ないっすね。法学部はゼミも強制じゃないから、年に一回くらいしか授業に顔出さずにすみました。『ああ、私立進学校ってやっぱ勝ち組なんだなあ』と実感してました……」
入学早々、波にのった岡本さん。新宿駅や渋谷駅で迷子になる多くの地方公立校出身者をしり目に、素晴らしいキャンパスライフを謳歌したという。だが、それが間違いのもとだった。
同期や先輩に知り合いが数十人いるという環境では、そうした人脈に安易に頼ることにより、どうしても新たな刺激や経験が不足してしまう。複数の現役東大生の話を総合すると、「有名私立進学校」出身者の悲劇の実情は、次のようなものだ。
「大学デビューしようと思っていたが、授業やサークルにも知り合いが多くて結局同じキャラのまま。あだ名まで中学のころからのものが引き継がれた」(法学部卒・36歳)
「入学と同時に選択する第二外国語を『女の子が多いぞ』という先輩情報に踊らされて数少ない東大女子の履修者が集まるフランス語を選んだら、全然タイプじゃないビン底メガネにおさげの子ばっかり。結局、やりたくもないフランス語をみっちりやらされた挙句に、今のカミさんにも捕まってしまった」(経済学部卒・39歳)
「ずっと都内の進学校で、結局、社会人になるまで一度も親元を離れたことがなかった。社会人3年目で関西地方への転勤を命じられた時はパニックに。米のとぎ方ひとつ知らず、3か月でストレスから体調を崩して休職してしまった」(経済学部卒・35歳)
「小遣いも多かったし、バイトもコネで割のいい塾講師や家庭教師。結局、“受験業界”しか知らないまま社会人になってしまった。それに、そうやって楽して稼いだお金はサークルの合宿だ飲み会だとバカスカ浪費したから何も残っていない」(文学部卒・41歳)
「授業選びでも、持ち込みOK,顔出すだけで単位認定というラクな授業ばかり選んでしまい、何も身についていない。社会人になって私大卒のアグレッシブな同期と比べられるとホントにつらい。上司からも『おまえホントに東大法学部出てるの?卒業証書見せてよ』と真顔で言われました」(法学部卒・40歳)
ひとりぽつんと入学する地方の普通の学校出身の学生。仲間に囲まれながら入学する名門高校出身の学生。両者の違いを、地方出身で「雇用のスペシャリスト」とも呼ばれる人事コンサルタントの城繁幸氏が語る。
「私立の進学校に多いのが『気が付いたら東大へのレールの上に乗せられていた』という人です。こうした東大生は、自分で進路を決めたり、それに向かって主体的に努力した経験がないから、一回コケると立ち直れない人が多い。
会社に入って希望と異なる配属先に配置されただけで出社拒否したり、キャリア官僚や総合商社という具合に出だしはいいけど、そこから転々と落ちていくジョブホッパータイプには私立進学校OBが多い。
一方で地方の公立校出身者は、普通にクラスの中に不良や暴走族になった連中がいる環境から這い上がってきているので視野も広いし耐性がまるで違う。物心ついた時から“その世界”しか知らない人と、全部見たうえで“その世界”を選んだ人間は、ここ一番の地力で差が出るんです。天然物と養殖物の差ですね。
だいたい、おまえら東大入るまでに親にいくら金出してもらってんだと(笑)
もちろん実社会でいくら回収出来るかが重要なんですが、公立校出身者は、入学時点では私立進学校出身者より数百万円分くらいは勝ってると思っていい。それだけ親に投資してもらってる人間と、同じスタートラインに立ってるわけですから」
就活を他人任せにする愚かしさ
「だいたい、麻布とか開成みたいな東京の名門校の人間は、入学時点で勘違いしちゃってると思う」
と話すのは、経済学部卒の進藤雄介さん(45歳、仮名)。
毎年100人近い東大合格者を輩出する都内の名門私立高校の出身だが、在京名門校の同期を見れば死屍累々だという。
「昔の話を思い出すだけでげんなりしてしまう。別に地方出身者が凄いとか、そんなことはないんです。でも、東京の有名校の卒業生に限って、互いに『鈴木先生~』『高橋先生~』とか呼び合ったりする。自分たちは将来、医師や弁護士、政治家や研究者になると、大学入学前から自然に意識して育ってきているんです。
それもそのはずで、彼らの親はほとんどが東大卒。大企業エリートや官僚で、東大教授の息子もゴロゴロいる。みんな物心ついた時からレールに乗って、息をするように自然に、当たり前のこととして東大生になっている。
でも45歳になって、実際に“先生”と着けてもらえるポジションについてる奴なんてほとんどいない(笑) 銀行に行った奴は東大卒とはいえ大勢リストラされてるし、ほかの大企業でもヒラが珍しくない。最近だともう自分の出身高校は、できる高校生には東大文系より地方国立大の医学部に行けと奨めてるそうです。東大というブランドだけでは食えないってはっきりしてきましたから。僕らバブル世代はそれを証明したモルモットってことですよ」
本当に、東大卒業生はいうほど成功していないのか。公式の統計は存在しないが、厚労省の賃金構造基本統計調査によれば、大企業に勤める50代男性のうち、課長以上の役職についていないヒラ社員の割合は近年一貫して増加傾向にあり、2012年度で既に55%に達している(従業員100人以上の企業、4大卒社員対象)。東大出身者であればこれよりはマシな数字かもしれないが、少なくとも“先生”と呼べるほど出世した人間は多くはないだろう。前出の進藤さんはこう恨み節をつづけた。
「同じ銀行に就職した同期の東大生の中には、経営統合後に30代で閑職に出されて鬱になったやつもいます。『東大卒引きこもり』ですよ。私大出身者や地方出身者は泥臭い仕事でもなんでもやって気が付けばそこそこに評価されていたりするけど、有名進学校出身者はもともとのプライドが高いから、現場の一社員として頑張れない。頑張った経験もない。進学校出身者はため息ばかりですよ」
さらに、出身校の罠は、就職活動でも顔を出すことがある。彼ら有名進学校出身者は高校の同級生や先輩といった人脈から選られる情報も豊富だが、そもそも、自分の就職先を他人任せで決めるほどバカな話もない。
「『東大生だし、なんとなく一流企業とか大手を受けたほうがいいのかな』などと思って、そういう会社に就職した先輩をOB訪問して内定をくれた会社の一つに入った。ただそれだけ。小学校の息子が作文で『将来は東大に入ってパパみたいにインフラ系企業に就職したい』と書いたのを見て衝撃を受けた。35歳を過ぎて、人生これでいいのかと真剣に悩んでいる」(法学部卒・大手インフラ系勤務40歳男子)といった例が現実に存在するのだ。
こうして、有名進学校出身かそうでないかには関わりなく、いまどき「授業はできるだけ労力をかけずに楽をし、就活は情報量で勝負して大手有名企業に入って一生面倒みてもらう」と考えている痛い人間がバカを見ることになる。
※本記事はあくまでパロディであり、重要なのはタイトルのとおり「入った後に何をやるか」であって出身高校や地域は関係ないというのが筆者の結論です。
以降、
現在のトレンドは脱・新卒一括採用と学業重視
「出身高校名をチェックしている」という会社は避けたほうがいい理由
※詳細はメルマガにて(ビジスパ・夜間飛行・BLOGOS)
Q:「会社で付き合ってた彼女から『全部会社にばらしてやる!』と言われて困っています」
→A:「30代で2年付き合ったら結婚する覚悟を決めましょう」
Q:「モンスター社員を採用した責任は誰にある?」
→A:「モンスター社員というのは働く場所を間違えた可哀想な人たちなのです」
雇用ニュースの深層
小保方リーダーは下手をするとあと五年くらい理研で働き続ける可能性がある件について
なまじ注目されている組織でゴネまくったらちょっとやそっとじゃクビは切れないですから。こうなったらオボちゃんには全力でゴネ通して「終身雇用の不条理さ」を納税者である国民に身をもって示していただきたい。
“35歳転職限界説”は崩れているとまでは言えない件について
そうじゃない世界が広がりつつあるのは事実ですが、主な理由は労働力不足です。
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