日本生産性本部の行ったアンケート調査によれば、
「今の会社に一生勤めようと思っている」
とする回答が60.1%に上り、過去最高を更新したそうだ。

一方で、3年で辞める割合は約35%と相変わらず高止まりしたままだ。

内閣府が3月に公表したデータによると、大学新卒者の早期離職は依然として
高い水準にある。2010年3月に卒業した大学生約85万人のうち就職したのは
約56万9000人。このうち19万9000人が3年以内に離職すると推計している。


このギャップについてよく聞かれるのだが、理由はシンプル極まりない。
「終身雇用がいいけど、今やそんなものはどこにもない」という現実に、
遅ればせながら気付いたというだけの話だろう。


本当は10代のうちにそれに気付いて、大学4年間はそれじゃない何かを探すための
ステップとして使って欲しいわけだが、なにはともあれ現実に気付いただけでも
良かったんじゃないか、というのが筆者のスタンスだ。

離婚するつもりで結婚する人なんていない。
普通、友人から離婚したと言われたら、とりあえずは新たなステップに踏み出したことを
認めてあげるだろう。

就職もそれと同じである。
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