以前、議論になっていて引き取った「製造業への派遣禁止問題」について。
つまるところ、プロセスの問題ではないかと感じている。
派遣自体を規制してから同一労働同一賃金の議論をするか、その逆か。
確かに「既得権見直しは難しいので、ただの現状追認にしかならないんじゃないか?」
という声もある。
だが、そういう人は「失業者を100万人単位で増やせば、雇用改革の後押しになる」
と言っているようにしか聞こえないのだが…
僕には、派遣労働者の多数が“それ”を望んでいるとはとうてい思えない。
当の派遣労働者のユニオンも、再規制には反対の立場だった。
たとえば、である。工場の前で解雇撤回を求める人たちや、派遣村に集まった人たちに
「クビを受け入れろ、正社員でしか働くべきではないのだから」
と言えるだろうか?僕はちょっと言えない。
余談だが、件の派遣村は途中から明らかに“迷走”したように思う。
当初、彼らは安易な解雇に反対し、「雇用の維持」を求めていた。
これは関係者があちこちのメディアで言っていたことでもあり、僕もまずはそれが
筋だと思う。
理解できないのは、なぜか途中から逆方向に流され出し、「派遣禁止」自体を
アピールしはじめたことだ。
まあ好意的に解釈するなら、善意のグループに政治的利用をもくろむグループが
合流し、流れを変えてしまったのだろう。
僕は賃金制度のゼロリセットを主張しているが、世の中には、規制の秩序すべてを
ゼロリセットしようとする勢力がいるということに留意すべきだろう。
つまるところ、プロセスの問題ではないかと感じている。
派遣自体を規制してから同一労働同一賃金の議論をするか、その逆か。
確かに「既得権見直しは難しいので、ただの現状追認にしかならないんじゃないか?」
という声もある。
だが、そういう人は「失業者を100万人単位で増やせば、雇用改革の後押しになる」
と言っているようにしか聞こえないのだが…
僕には、派遣労働者の多数が“それ”を望んでいるとはとうてい思えない。
当の派遣労働者のユニオンも、再規制には反対の立場だった。
たとえば、である。工場の前で解雇撤回を求める人たちや、派遣村に集まった人たちに
「クビを受け入れろ、正社員でしか働くべきではないのだから」
と言えるだろうか?僕はちょっと言えない。
余談だが、件の派遣村は途中から明らかに“迷走”したように思う。
当初、彼らは安易な解雇に反対し、「雇用の維持」を求めていた。
これは関係者があちこちのメディアで言っていたことでもあり、僕もまずはそれが
筋だと思う。
理解できないのは、なぜか途中から逆方向に流され出し、「派遣禁止」自体を
アピールしはじめたことだ。
まあ好意的に解釈するなら、善意のグループに政治的利用をもくろむグループが
合流し、流れを変えてしまったのだろう。
僕は賃金制度のゼロリセットを主張しているが、世の中には、規制の秩序すべてを
ゼロリセットしようとする勢力がいるということに留意すべきだろう。
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◆問い その1<br>
なぜ、日本の自動車メーカーが中国・インド・ロシアに工場を造っても日本と同じ品質のクルマを作れるのはなぜか?<br>
<br>
答え:世界中の誰が作っても同じ品質になるように設計されているから。<br>
<br>
◆問い その2<br>
「問い その1」を参考に、自動車製造に適した工場の立地場所を検討せよ。<br>
<br>
答え:<br>
�@安くて質のいい労働者を必要なときに、必要なだけ調達できるところがいい。<br>
�A自動車という商品の特性として、消費者の嗜好の変化が激しい。その車が売れなくなって、労働者の必要が無くなれば、すぐに切りたい。解雇に関する規制の少ない国が望ましい。<br>
�B工場を建設する土地が入手しやすい。<br>
�C消費地まで近い、あるいは、安価で輸送できる。<br>
�D政治的に安定していて、動乱リスクが少ない。<br>
<br>
◆問い その3<br>
「問い その1」と「問い その2」を参考に、日本が自動車製造に適しているかどうか検討せよ。<br>
<br>
答え:<br>
�@日本の労働者の質は高いが、賃金水準も高い。<br>
�Aこれまで、政治リスクを考える必要はなかったが、低賃金労働者の扱いには注意が必要になってきている。<br>
�B日本は人口減少国であり、国内での需要は減少しており、将来、増える見込みはない。<br>
�C日本は島国なので、輸出するには、必ず船に乗せる必要がある。<br>
<br>
◆問い その4<br>
これまでの問いとは別の観点で、技術の進歩という観点で、論じよ。<br>
<br>
答え:<br>
製造業においては、組立という作業は基本的には、機械/ロボットでやらせたい。大量に生産し、同じ作業を繰り返す限り、人間は機械には勝てない。人間が機械に勝っているのは、唯一、「判断」ができることである。情報技術の進展により、判断できる機械が増えてきて、人間の領域に進出しつつある。将来、人間がやることは、組み立てる機械を組み立てること、である。<br>