
雑誌記事や書籍のタイトルというのは、奥が深い。
実はそのほとんどは、著者ではなく編集者が決めている。
内容を一言で表すのはもちろん、マーケティングの要素も強いので、そういった
トレーニングを積んでいる人間でないとお話にならないためだ。
そういう意味ではコピーライター的センスと言った方がいいかもしれない。
ちなみに僕自身の本もそう。最初は「なんだかなぁ」と思っても、後から思い返すと
しっくりくるから不思議なものだ。
さて、世の中には、そういったセンス溢れるタイトルネーミングが、肝心の内容を
圧倒してしまっている作品も数多い。
たいてい注視すればわかるものだが、時に気づかずに踏んでしまう。
今回紹介するのは、そんな珠玉の一品だ。
まずタイトルが凄い。本家ランボーの新作がプチヒットしたからといって、80年代の
低予算映画に「死神ランボー」と名前付けて売り出しちゃう図太さ。
きっとアレだろう、クレーム付けられたら「詩人の方だ!」とか言うんだろう。
しかも、キャッキコピーが泣かせる。
かつて、地獄のような戦場で“死神”と恐れられた男。
しかし、祖国アメリカに帰ってきた男を待ち受けていたのは、
格差社会という新たな戦場だった。
しかもパッケージには掲題の刺激的なコピーも踊る。
「格差社会」とか「引きこもり」とか、いろんなキーワードを巧みに織り込んでいる
のがよくわかる。
映画の内容と全然関係ないのは言うまでもない。
僕は仕事柄こういうキーワードには反応してしまうので、ぱくっと食いついちゃった
わけだ。参りました。
え?映画の内容はどうかって?
まあ、タイトルセンスとのギャップを楽しみたいマゾな方にはオススメですね、ハイ。
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26世紀青年-ばかたち<br>
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っという映画も笑えました。これも格差といえば格差も取り扱っております。<br>
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http://video.foxjapan.com/26seikiseinen/<br>
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