今週のメルマガ前半部の紹介です。
ここ数年、企業の高校卒業者に対する採用ニーズが高い伸びを示しているという記事が話題となっています。

筆者も関連してつぶやいたところ結構なレスがあって驚きました。皆さん相も変わらず学歴ネタはお好きなようで(笑)






なぜ日本企業は高卒者の採用を増やしているんでしょうか。そして、Fラン大卒業と高校卒業、果たして本当に幸せなのはどちらでしょうか。

いい機会なのでまとめておきましょう。


普通の人がFラン大に進学するメリットはゼロ


まず、企業が高卒採用を増やしている理由ですが、社会全体が緩やかにジョブ化しつつある点が大きいです。

人手不足を理由にあげる企業も多いですが、本当にそれだけが理由ならバブル期みたくFランだろうがEランだろうが、バカスカ採れば済む話。

でもそれはイヤで高卒がいいというのは、要するに現場で早いうちにジョブを叩きこもうというジョブ型の発想であり、従来のポテンシャル型の否定なわけです。

ちょっと前にJR西が高卒、大卒関係なしに同じ処遇で新卒採用をスタートさせるというニュースが話題となりましたが、本質的には同じ流れと言えるでしょう。






社会がそういう方向に進んでしまうと、今後ますますFラン大の存在意義は無くなっていくはずです。

いわばFラン大卒という学歴は「私には良い大学に行けるほどのポテンシャルも、手に職をつけるという意欲もなく、4年間プラプラしてしまいました」という負の証明書みたいなものだからですね。

ちなみに、先述のつぶやきに対してついた反論を見ていくと、以下のようなものがありました。解説がてら紹介しておきますね。

「でも高卒枠の無い企業は大卒じゃないと採用されないだろう」


大企業についてはそうですが、そもそも大手はFランク大を大卒とはみていないため、面接以前に弾かれます。

業種にもよりますけど、MARCH以上希望で、それ以下でも過去に採用実績のある大学でなければ面接までは引っ張らないという企業がほとんどでしょう。


「高専や工業高校は金の卵かもしれないが普通高校はそうでもない」



大手の中でも最も処遇の高い製造業(トヨタや新日鉄等)に採用されるのは高専や工業高校卒であり普通高校はそこまででもない、というのは確かにそうです。

ただ、仮にFラン大卒者と同じようなランクの職場に就職したとしても、普通高校を出て働いてきた人間には以下の強みがあります。

・4年間実務でスキルを磨けている
・4年分の給料(+Fラン大に払わずに済んだ4年分の学費)

それで十分でしょう。

というわけで(家業継承が決まっていて後は箔をつけるだけ、みたいな人を除いて)やはり普通の人がFラン大に行くメリットはゼロだ、というのが筆者のスタンスです。





以降、
バブル世代に無理して入社できてしまった人達はその後どうなったか
これから大卒か高卒かより重要なこと







※詳細はメルマガにて(夜間飛行)






Q:「某社のジョブ型による賃下げは制度趣旨と矛盾してませんか?」
→A:「明らかに矛盾していますね」



Q:「すごく回り道している新人について」
→A:「まあジョブ型の影響でしょうね」



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