今週のメルマガ前半部の紹介です。
先日、筆者のなんということもないつぶやきがなぜかバズったので紹介。
ブランドも偏差値もない大学(以下Fラン大)は遊びやサークル活動でハジけてるような人たちはむしろ例外的で、どっちかというと真面目でおとなしめな人が多いという、知ってる人は知っている話ですね。
インプレッション数が2月29日時点で1,000万回超えているので、同じ意見の人が多かったんでしょう。
Fランの謎の大人しさはどこから発しているんでしょうか。そもそもFラン大って何のために存在してるんでしょうか。
いい機会なので考察してみたいと思います。実はそれはキャリアとも無関係ではありませんから。
誰がFランを必要としているのか
まず最初にフォローしておくと、筆者は別にFラン大をバカにするつもりはないです。なぜならそもそも9割の人はバカなので勉強できないくらいで何ら恥じることはないです。
胸張って生きてください。むしろ早慶とか東大卒業しててバカやってる人の方が恥ずかしいです。
「Fラン大」って言う呼称が失礼だというんなら脳内で“底辺大”とか“境界大”とか勝手に置き換えて読んでください。そんなのよりはよっぽどFラン大の方が響きがかっこいいと思いますけどね。
さて、世の中にある一見無駄に見えるものでも、必ずそれらを必要とする人たちはいるものです。Fラン大もそうですね。
昔から有名な話ですが、私大というのは官僚の有力な天下り先です。
終身雇用=年功序列制度を維持するためには、勤続年数に応じて配分するポストが不可欠だからです。
それも「年功に対するご褒美」としてプレゼントするわけですからそれなりに偉いポストじゃないと意味がありません。
教授ポストに加え、事務方なら事務局長や理事長ポストあたりでしょう。
「元官僚なんて潰しが利かなそうなのに、偉いポストまで用意して迎え入れるメリットなんてあるの?」
と疑問に思う人も多そうですが、そこはほら、補助金とセットならいくらでも手を上げる組織はあるわけですよ。社会の秩序とか経済効率性は無茶苦茶になりますけど。
メリットは補助金だけではありません。天下りには、会社が何かやらかした時に管轄する省庁からの処分を軽く済ませられる“厄除け”の効果もあるとされています。
余談ですけど、twitterのリベラル界隈で活躍中の前川さんも天下り斡旋で辞めさせられた人ですね。
なんか偉そうなこと言ってても「補助金とバーターで天下り斡旋やって、虚偽説明繰り返してた小悪党」という眼鏡で見るとなかなかコミカルに見えてくるのでおすすめです。
要は、Fラン大を含む私大という組織は、官僚機構の終身雇用制度を維持機能させるための一種の経済植民地なわけです。
最近、一部の政治家の中から「大学教育の無償化」を求める声が上がるようになりました。
いくら補助金でFラン大を延命したところで学生が来ないと意味ないですからね。学生を増やすにはどうするか。無償化が最強の特効薬だというのは明らかでしょう。
筆者は上記のようなことを言い出している政治家のバックには間違いなく文科省が手を伸ばしている気がしています。
終身雇用制度の生んだあだ花、それがFラン大
では、そんなFラン大に入学する人たちはどういう人達なんでしょうか。
「単純にバカなだけだ」という人もいますが、先述のようにバカなんてありふれた存在なのでFラン大に集う理由にはなっていません(Fラン大に集まるバカと集まらないバカは何が違うの?と聞かれると答えられない)。
冒頭のつぶやきに対するレスで非常に多かった意見として
「成功体験が少なく、意欲が低いから」
というものがありました。これは一理あると筆者も思いますけど、後述するように“原因”ではなく“結果”だと考えます。
むしろ筆者がFラン大から強く感じるのは「一種の懐かしさすら感じられる古さ」なんですよ。あ、昔はこんな人達いっぱいいたよな、みたいな。
90年代バブルの頃、第一経済大学というFラン大の走りみたいな大学が「定員の10倍以上の人間を入学させ、体育館に机並べて授業を受けさせる」という荒稼ぎをやって問題となったことがありました。
今振り返ると完全にやってる側も入学する側も狂ってるとしか思えないんですが、当時はそれは割と普通だったんですね。
だって訴えるでもなく、学生はちゃんと学費納めて淡々と通っていたわけで。
筆者には、21世紀現在、Fラン大と呼ばれる大学でボーっと座っている人たちと、90年代に体育館に並べられた机で黙って授業受けてた人たちって、時代こそ違え同じ種類の人間に見えるんです。
以降、
終身雇用制度の生んだあだ花、それがFラン大(後編)
Fラン大を笑う人達が気づいていないリスク
※詳細はメルマガにて(夜間飛行)
Q:「減税が支持されないのはなぜ?」
→A:「政府を30年以上飢えさせた結果が莫大な債務残高とアホみたいな天引きだからです」
Q:「なぜ立憲民主党はサラリーマンを無視するんでしょうか?」
→A:「政権交代して決定的に何かが変わってしまいましたね」
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先日、筆者のなんということもないつぶやきがなぜかバズったので紹介。
いわゆるFラン大で教えてる人に聞いたら「遊び惚けてる人もイキってる人もいない。どちらかというと真面目で授業もよく出る。でも何も発言しないしただ座って終わったら帰っていくだけ」って言ってた。なんつうかエコモードな人が多いらしい。
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) February 22, 2024
ブランドも偏差値もない大学(以下Fラン大)は遊びやサークル活動でハジけてるような人たちはむしろ例外的で、どっちかというと真面目でおとなしめな人が多いという、知ってる人は知っている話ですね。
インプレッション数が2月29日時点で1,000万回超えているので、同じ意見の人が多かったんでしょう。
Fランの謎の大人しさはどこから発しているんでしょうか。そもそもFラン大って何のために存在してるんでしょうか。
いい機会なので考察してみたいと思います。実はそれはキャリアとも無関係ではありませんから。
誰がFランを必要としているのか
まず最初にフォローしておくと、筆者は別にFラン大をバカにするつもりはないです。なぜならそもそも9割の人はバカなので勉強できないくらいで何ら恥じることはないです。
胸張って生きてください。むしろ早慶とか東大卒業しててバカやってる人の方が恥ずかしいです。
「Fラン大」って言う呼称が失礼だというんなら脳内で“底辺大”とか“境界大”とか勝手に置き換えて読んでください。そんなのよりはよっぽどFラン大の方が響きがかっこいいと思いますけどね。
さて、世の中にある一見無駄に見えるものでも、必ずそれらを必要とする人たちはいるものです。Fラン大もそうですね。
昔から有名な話ですが、私大というのは官僚の有力な天下り先です。
終身雇用=年功序列制度を維持するためには、勤続年数に応じて配分するポストが不可欠だからです。
それも「年功に対するご褒美」としてプレゼントするわけですからそれなりに偉いポストじゃないと意味がありません。
教授ポストに加え、事務方なら事務局長や理事長ポストあたりでしょう。
「元官僚なんて潰しが利かなそうなのに、偉いポストまで用意して迎え入れるメリットなんてあるの?」
と疑問に思う人も多そうですが、そこはほら、補助金とセットならいくらでも手を上げる組織はあるわけですよ。社会の秩序とか経済効率性は無茶苦茶になりますけど。
メリットは補助金だけではありません。天下りには、会社が何かやらかした時に管轄する省庁からの処分を軽く済ませられる“厄除け”の効果もあるとされています。
余談ですけど、twitterのリベラル界隈で活躍中の前川さんも天下り斡旋で辞めさせられた人ですね。
なんか偉そうなこと言ってても「補助金とバーターで天下り斡旋やって、虚偽説明繰り返してた小悪党」という眼鏡で見るとなかなかコミカルに見えてくるのでおすすめです。
要は、Fラン大を含む私大という組織は、官僚機構の終身雇用制度を維持機能させるための一種の経済植民地なわけです。
最近、一部の政治家の中から「大学教育の無償化」を求める声が上がるようになりました。
いくら補助金でFラン大を延命したところで学生が来ないと意味ないですからね。学生を増やすにはどうするか。無償化が最強の特効薬だというのは明らかでしょう。
筆者は上記のようなことを言い出している政治家のバックには間違いなく文科省が手を伸ばしている気がしています。
終身雇用制度の生んだあだ花、それがFラン大
では、そんなFラン大に入学する人たちはどういう人達なんでしょうか。
「単純にバカなだけだ」という人もいますが、先述のようにバカなんてありふれた存在なのでFラン大に集う理由にはなっていません(Fラン大に集まるバカと集まらないバカは何が違うの?と聞かれると答えられない)。
冒頭のつぶやきに対するレスで非常に多かった意見として
「成功体験が少なく、意欲が低いから」
というものがありました。これは一理あると筆者も思いますけど、後述するように“原因”ではなく“結果”だと考えます。
むしろ筆者がFラン大から強く感じるのは「一種の懐かしさすら感じられる古さ」なんですよ。あ、昔はこんな人達いっぱいいたよな、みたいな。
90年代バブルの頃、第一経済大学というFラン大の走りみたいな大学が「定員の10倍以上の人間を入学させ、体育館に机並べて授業を受けさせる」という荒稼ぎをやって問題となったことがありました。
今振り返ると完全にやってる側も入学する側も狂ってるとしか思えないんですが、当時はそれは割と普通だったんですね。
だって訴えるでもなく、学生はちゃんと学費納めて淡々と通っていたわけで。
筆者には、21世紀現在、Fラン大と呼ばれる大学でボーっと座っている人たちと、90年代に体育館に並べられた机で黙って授業受けてた人たちって、時代こそ違え同じ種類の人間に見えるんです。
以降、
終身雇用制度の生んだあだ花、それがFラン大(後編)
Fラン大を笑う人達が気づいていないリスク
※詳細はメルマガにて(夜間飛行)
Q:「減税が支持されないのはなぜ?」
→A:「政府を30年以上飢えさせた結果が莫大な債務残高とアホみたいな天引きだからです」
Q:「なぜ立憲民主党はサラリーマンを無視するんでしょうか?」
→A:「政権交代して決定的に何かが変わってしまいましたね」
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