「働かないおぢ」ってなぜ働こうとしないの?と思った時に読む話

今週のメルマガ前半部の紹介です。
先日、なんということもない雑感を投稿したところ、予想外にバズってしまいちょっと驚きました。



ついたレスにも鋭いものが多かったので、適時引用しつつまとめてみたいと思います(コメント部分のみ)。

どこの会社にもいる「働かないおぢ」とはなんなのか。そしてそうならないための処方箋とは。「働かないおぢ」に通じる袋小路は、実は誰でもうっかり足を踏み入れてしまいかねない、ありふれたものだったりします。


何もしなければ、人は35歳あたりから緩やかに壊れ始める


筆者が常々言っているように、一般的な日本企業では、幹部候補選抜はだいたい40歳あたりで終了し、部長以上への出世競争が続く一部の人以外は、そこから長い長い消化試合がスタートします。

ポストはせいぜい課長かリーダー止まり。昇給も専門性の高い一部の人材以外はそこらで頭打ちになるので、頑張ってもが頑張らなくても処遇に大した差は生じません。

だったら怒られない程度に最低限必要なことをやりつつ、まったり定年までやり過ごそうぜ、というのが消化試合というわけですね。

一応40歳くらいで出世競争的には白黒つくものなんですが、まあ40歳でいきなり気づく人は稀で、実際には30代半ば~後半には本人も自分がどっちの側かは分かっていることが多いですね(そういう意味で冒頭の投稿では35歳と書いています)。

図1

図8

図7

図4



ただですね、この「最低限必要なことをやりつつ、まったり定年までやり過ごす」という消化試合スタイルというのは、実は意外とリアルで実践するのが難しいものなんですね。

図6


小説やドラマでは定番キャラですが、少なくとも何もしなかったら自然とそういう風に進化するというようなものではないです。

なぜか。まず何より、年功序列制度ではそもそも消化試合というのものは想定されておらず、そうなってしまった場合のロールモデル(=居場所)が存在しないことが大きいです。※1

「ここ一番で頼りになり皆からリスペクトされてるおぢ」なんていうのはフィクションの世界の話で、たいていは「なんか触りづらいよね」と上からも下からもスルーされているケースが大半でしょう。

それで転職でもすればいいんでしょうけど、その状態でウン十年と我慢しているうちに、人間なにかしらぶっ壊れるものなんですね(というより、むしろ壊れることでギリギリ何かを保っているようにも見えます)。

さらには業務範囲の明確なジョブ型と違い、会社都合であらゆるものを割り振られるメンバーシップ型だと、同じ“消化試合”でも業務負荷やストレスが相当に大きいことが挙げられます。

若い頃にガンガン残業したり、突然畑違いの部署に異動してゼロから仕事をおぼえたりできるのは、もちろん体力的なものもあるんでしょうけど、何より「それで将来出世や昇給などの報酬が得られるから」という期待があればこそですよね。

40歳過ぎててっぺん見えちゃってる人に同じ働き方しろという方が酷でしょう。

ちなみに、壊れるパターンも色々ありますが、一番多いのは「飲む、打つ、買う」にはまるパターンでしょう。

20代の頃は好青年だったのに、40代になってから急にキャバクラやフィリピンパブに入れ上げるようになったおぢ。※2

図3


定期預金や健康保険を解約してギャンブルに全額突っ込むおぢ。

筆者の知人にも「これからは労働じゃない、投資の時代だ」といって資産を全部株の信用取引やハイレバFXに突っ込んで溶かした元高学歴がいますが、やっぱり傍からみてるとぶっ壊れてるようにしか見えませんね。元々頭良かったはずなのに、投資と投機の区別すらつかなくなってるわけで。


そんな中でも、とりわけ壊れっぷりが激しいのが「働かないおぢ」だというのが筆者の見方です。


※1

筆者は本記事中で「おぢ」という言葉を使っていますが、筆者の経験上、40歳以降で会社で壊れるのは男性が中心だからです(女性の壊れるパターンもありますがほぼプライベートな理由から)。

これは恐らく、日本型組織においては最初から女性は基幹的な役割が期待されておらず、失望も業務ストレスも少ないためでしょう。


※2

一時期社会を騒がせた「頂き女子」ですが、明らかにこの壊れた(あるいは壊れかけた)層をターゲットに選んでいたように見えます。




以降、
40歳以降、心身の安定をキープするための3つの処方箋
「働かないおぢ」の作り方







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Q:「転職先を決める基準について教えてください」
→A:「最後は直感で大丈夫でしょう」



Q:「『雇用を守るために仕事をする』というのは日本独自のスタイルなのでは?」
→A:「大本営発表以来の日本のお家芸です」






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どうして新人って年功序列の方が好きになったの?と思った時に読む話

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先日、「最近の新人は年功序列に回帰する傾向がみられる」という調査結果が発表され、波紋をよんでいます。



【参考リンク】新入社員は成果主義より年功序列に回帰? 調査開始から36年で初めて逆転 「意識の保守化」と見なす前に企業が取り組むべきことは



調査開始以降一貫して新人=実力主義志向というものだっただけに、この結果はかなりのインパクトですね。



【参考リンク】就活で「ジョブ型」採用が増加 職種確約で配属に納得感


これをもって(死に体の)日本型雇用の復活だ!みたいに感じている人も若干はいるようですが、はたしてそんなに単純なものなんでしょうか。

そもそも、ここにきてなぜ急に新人の志向が変化したのか。

いい機会なのでまとめておきましょう。今回はキャリアの“だまし”についてです。


新人が年功序列でいいやと思い始めたのは「初任給が高くなったから」


結論から言うと、初任給が高くなったから。これに尽きますね。

新人というのはよく言えばストレート、悪く言えば単細胞なので、基本的に自分の周囲の状況だけで判断するものなんですよ。

 だからまだまだ年功序列が健在(つまり初任給が組織最安値水準からのスタート)だった時代は「こんな激安初任給でやってられるか、これからは実力主義だ!」と直感的に感じていたわけです。

一方、ジョブ化と売り手市場激化により初任給が大きく底上げされ始めると「あ、最初にこれだけいただけるんであれば、ここから少しづつ上がる年功序列でいいっす。っていうかそっちのが楽そうだし」ってなるものなんですね。

たまに新卒の面接で「入社後に初任給から下がらないですよね?大丈夫ですよね?」と聞いてくる人がいますが、そういう人は間違いなく「そこから始まる年功序列の物語」を期待しているとみていいでしょう。

彼らの期待する入社後の賃金カーブを図にするとこんな感じです。


chingin1



ただ、現在の初任給の異常な底上げというのは、

もう年功序列じゃダメだから実際の仕事内容に応じて賃金を決めよう→最安値の初任給から見直そう

というジョブ化の流れが根底にはあるわけです。


だから、そもそも一律の賃金カーブという考えが今後は描きづらくなるはず。たとえば年功に胡坐をかかず実力でバリバリ勝負出来る人材はどんどん上に行くことが可能です。



【参考リンク】NEC、ジョブ型で27歳部長級誕生 「先輩の部下」を育成



一方、受け身でマイペースな人はたぶん30歳くらいから大して昇給しなくなり、結果的に氷河期世代より低い賃金でピークアウトするはずです。

結果、実際にそういうタイプの人を待っているであろう賃金はこんなイメージになります。


chingin2




なので結論としては、

・新人の年功序列回帰なるものの本質は、多分に楽観的願望に基づく誤解である
・日本企業が年功序列をベースとした日本型雇用に回帰することは今後もあり得ない


ということになりますね。

付け加えておくなら、組織としては上記のような新人の楽観的思い込みはできるだけ早期に是正すべきでしょう。

というのも35歳以降にどういったキャリアが身についているかは、実は最初の5年間が非常に重要だからです。

もちろん「それでもいいんだ、自分はワークライフバランス一本足で行くんだ」という人は別にそれでもいいです(そういう人材を採用した採用部門の問題は別途考慮すべきでしょうが)。


上記は結構重要な話だと思うので、新人が下に配属されたという人、頑張ってたくさん新卒採用したという企業の人事担当の人は、是非研修などで話してあげるとよい気がします。

最後に一点。本報道に付けられているコメントをつらつら読んでいると、割と多かったのが「今まで会社の成果評価でひどい目にあったから年功序列回帰は当然だ」という類のものです。

同情はしますがそれはあくまでオッサンの感想であって、本テーマ(新人の年功序列回帰)とは無関係なのは言うまでもありません。





以降、
なぜ今の新人にとってスタートダッシュが重要なのか
キャリアのだましに引っかかった人たち








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Q:「国民民主党はホントに改革出来るんでしょうか?」
→A:「筆者も聞きたいくらいです」



Q:「フィルターのせいで人生がかえって退屈なものになっている気がします」
→A:「ちょっとでも引っかかるものには体当たりしてみるくらいのスタンスです」





特別読み切り「地方女子大でジェンダー学を専攻する大学3年生が人事部に内定する方法」






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上野千鶴子センセーってなんでいつも一言多いの?と思った時に読む話

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参院選前の話ですが、上野千鶴子センセーがまたよせばいいのに現役世代の神経を逆なでするようなことをいって炎上されていましたね。





【要旨】「手取りを増やす=我々高齢者の社会保障削減なのでもってのほかである。お前ら現役世代は(お前らだけで)平等に貧しくなれ」


今回の選挙では与党に加え既存の左派も伸び悩みが目立ち、特に共産党なんて惨敗と言っていい結果に終わってますけど、筆者は上野センセーのような一部高齢者のスタンスが少なからず影響している気がしますね。

なぜ、氏はいつも一言多いんでしょうか。

実は、余計な言動で敵を作ってしまう人というのは、その言動こそが余計でもなんでもなく本質だからだというのが筆者の見方です。

翻って見ると、社会はそうした本音をかざす人たちと、それを覆い隠そうとする建前であふれていたりします。

いい機会なので、今回は社会にうごめく本音と建前の話を紐解いていきましょう。


上野センセーが現役世代に突撃する理由


例の「若い世代は平等に貧しくなれ」発言もそうですけど、わざわざ活字として残す形で言う必要性がないんですよね。

言えば「自分の既得権はどうなんだ!」という反論が来るのはわかりきっているわけで。

そういう意味では、氏の暴走発言にもっとも頭を抱えているのは、既存の左派政党でしょう。

現役世代の生活が苦しいのは社会保険料が高騰しているためであり、高齢者の社会保障給付が伸び続けていることが原因なのは明らかです。



【参考リンク】社会保障費、2040年度に190兆円 介護の負担重く


ただ、それは高齢者を支持基盤とする左派にとっては口が裂けても言えない事実なので、彼らは懸命に「悪いのは政府と大企業です!」と矛先をそらそうと躍起になっています。

ちなみに共産党の掲げる「法人税引き上げ、輸出還付金廃止、高齢者の医療費自己負担引き下げ」といった政策は、すべてサラリーマンの賃金低下につながる政策ですね。

共産党≠労働者政党
共産党=シルバー政党


というのが(自民が勝とうが負けようが)選挙のたびに彼ら共産党が議席を減らす理由です。高齢者はどんどん三途の川を渡ってますから。

ちなみに、れいわは以前は「インフレになるまで政府はいくらでも借金できる」という新路線で既存左派との違いをアピールしていましたが、本当にインフレになってからは共産党と同じ「大企業、富裕層増税路線」に転向し、シルバー(+無職)路線に舵を切ってますね。

とにかくそういう状況で(特に選挙前の微妙な時期に)「現役の手取りを増やす=社会保障の削減なので大反対よ!」なんて叫ばれたら、もう彼ら左派の日ごろの苦労が水の泡なわけですよ。

「センセイ、そこは嘘でもいいから「手取りを増やすの賛成。若者と高齢者は連帯しよう」くらい言ってくださいよ。我々も消費税減税や基礎控除の引き上げでお茶を濁そうと頑張ってあげてるんですから」と思ってるはず(苦笑)

でも、センセーは決して黙りはしません。なぜか。
それは、現役世代の神経を逆なですることこそが、本人の目的だからです。

筆者の経験上、こういう場面で憎悪をむき出しにして敵を作ってしまう人というのは、えてしてその感情そのものが自身のモチベーションのコアであるものなんです。

氏の中にあるモチベーションは、けして男女平等な社会を作ることでも個の自立が保証された制度を作ることでもなく、結婚して子育てしているだけの普通の世帯への憎悪であり、それに対し勝利宣言することこそが目的だというのが筆者の見方ですね。

選挙前のセンシティブな時期なのに、ではなく、(相手にダメージが通りやすい)センシティブな時期だからこそ突撃かますわけですよ。

炎上すればするほど「お。効いてる効いてる(笑)」と愉悦に浸れるんです。別に共産党が惨敗しようがどうでもいいと思ってるはず。最初から本気で社会をどうにかしたいなんて思っちゃいないわけで。


フォローしておくと、なんだかんだ言っても筆者自身は上野センセーのことは嫌いじゃないですね。むしろ、後述するようにこういう人の存在が現役世代にとっては救いになっている面が多々あるように思います。





以降、
世の中には憎悪で動く人たちが少なくない
建前の裏に隠れる人たちの本音






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Q:「ほどほどの仕事+投資という生き方はあり?」
→A:「ひょっとしたら、今後は世界的にそれが主流になるかもしれません」



Q:「仕事についていけない日々がつらいです」
→A:「一度カウンセリングを受けるべきでしょう」




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MMT論者たちってなんで内輪で喧嘩してるの?と思った時に読む話

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参院選では参政党というインディーズ政党の躍進が話題となりましたが、選挙後も同党はいろいろと話題を提供していくれていますね。

たとえばこんなのとか。


【参考リンク】参政党・さや氏「出馬」手柄を取り合い 三橋貴明氏と池戸万作氏が場外戦!


いい年のオッサンがなにやってんだと思った人も多いはず。
そもそも「参政党のブレーン」って手柄として争うようなものなんですかね(苦笑)

でも、彼らバラマキ派には内ゲバせざるを得ない切実な事情があるんです。
いい年こいたオッサン同士が手柄(?)を奪い合わねばならない理由とはなにか。そもそも、ああいうトンデモ論ってどういう人たちが必要としているのか。

いい機会なのでまとめておきましょう。普段と違い、今回はキャリアのダークサイドがテーマです。


成功ゴールのないバラマキ界隈では内ゲバは必然である


なぜ彼らは内ゲバに走るのか。それはバラマキ派には、そもそも成功というゴールが存在しないからです。


たとえば「みんなでFIREしよう」というFIRE村の場合。そういう人たちが集まって、実際に成功する人たちが出現することで、村をより豊かで強固な街に盛り上げてくれます。

「キャリアアップしよう」というキャリア村も、「タワマン投資しよう」というタワマン村も同じです。ゴールできた成功者がどんどん増えることで界隈はより強く魅力的になり、さらなる参加者が集まってくるという正の循環が機能しています。

ところが、バラマキ派にはそれがただの一人も存在しません。当たり前ですが今の日本の惨状を見ても明らかなように、バラマキで豊かになることなどありえないからです。

日本は放漫財政で借金額は世界一にもかかわらず、国の豊かさは低下し続けていることからもそれは明らかですね。


【参考リンク】“国の借金”1323兆円余 過去最大を更新 財政状況一段と厳しく



【参考リンク】日本の1人当たりGDP、2年連続でOECD22位 韓国下回る=内閣府


バラマキ村の住人で豊かになった人は今まで誰もいないし、これからもゼロが確定しているわけです。

じゃあバラマキ村の村長たちがやってることは何なのかといえば、信者集めて小銭を巻き上げる信者ビジネスというのがその本質です。


ゴールに到達する成功者なんていないから、バラマキ村はいつまでたってもボロボロの貧民窟みたいな集落のまま。成功モデルがないからマトモな人間は寄ってこず、集まってくるのはアンテナの低い情報弱者くらい。

情報弱者=ほぼ経済的弱者なので、貧困ビジネスの一種といっていいでしょう。

しかも、村人はどんどん野垂れ死んだり洗脳が解けて離脱したりするからほっておくと減る一方です。

そうした環境で信者ビジネスを維持するには、より目立つ肩書で信者をかき集めつつ、自分の手元に囲い込む必要があります。

「同じ“バラマキ”というゴールに向かって皆で頑張ろうぜ!」ではなく「てめえ、俺のシマでなにやってんだ!?」となるのは当然なんですね。

ちなみに、この三橋という人物は、2000年代から節操のない情弱向けの本を量産してきた人間としてネット古参世代では有名ですね。



こうして並べてみると、中国、韓国崩壊本からバラマキ本と、見事に成功ゴールがそもそも存在しない信者ビジネスだったことがわかりますね。

情報弱者に刺さりやすいテーマで本出して、一定期間小銭巻き上げたら別のテーマに移動という、まさに焼き畑農業顔負けのビジネスモデルです。

とはいえ、バラマキの次はないでしょうから、本人も必死なんでしょう。




以降、
ばらばらなゴールを抱えた参政党はいずれ分裂する
人生が上手くいく人とダメな人はどこが違うのか







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Q:「年収800万円あるのにマッチングが成立しません」
→A:「清水の舞台から飛び降りる覚悟で、〇〇を〇〇してみましょう」



Q:「ジョブ化とローテーションは両立しますか?」
→A:「長期的には転勤や職種転換は消えていくはずです」





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ニートや引きこもりを働かせれば外国人労働者って必要ないの?と思った時に読む話

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参院選直前に、話題の参政党代表の労働政策がSNS上で話題となりました。



【参考リンク】参政党代表、引きこもり・ニートの労働を提言



外国人労働者を増やす前に、ニートや引きこもりを就労支援して働かせろというロジックらしいです。

今回の参院選では計15議席と躍進しましたが、果たして参政党のエキセントリックな労働政策は実現できるんでしょうか。

そして、外国人労働者抜きではもはや成り立たないと言われるようになって久しい日本経済が、真に向き合うべき課題とは何なのでしょうか。

いい機会なのでまとめておきましょう。


「働け」というだけで働かせられるなら誰もニートなんてやってない


ちなみに、筆者は過去に著作中で元ニートの人を取り上げていますし、自立支援施設にも取材に行かせてもらっています。


【参考リンク】3年で辞めた若者はどこへ行ったのか



そういう中で理解したのは、彼らニートは理由は様々ですけど自分でそういう選択をしているのであって、個別の事情をスルーしてお上の都合で一律の就労支援するだけでは問題は解決しないということです。

ちなみに民間の自立支援団体の取り組みですけど、それはもうその道のプロたちが日々知恵を絞って20年以上試行錯誤を続けているわけですよ。

寮生活を通じて規則正しい生活を送り、支援団体が用意した仕事に就いて肩慣らしをし、めでたく自立していく人もいれば、なかなか軌道には乗れない人もいるといった感じですね。

少なくとも、政府がポンとお金を出しただけですぐに外国人労働者の穴を埋められる可能性はゼロでしょう。

もうね、昔から多いんですよ。人手不足の業種に無職や生活保護受給者を送り込んで働かせろとか。

かつてソ連がホームレスを片っ端から強制収容所に送って「堕落した資本主義諸国とは違い、共産主義にホームレスはいない!」って豪語していた時代がありましたけど、あれと同じ感覚ですね。


では、彼らに対する支援はどうすべきか。筆者は自立支援は専門ではありませんが、企業内の人事制度を手掛けている身からすれば、勤続年数によらない流動的な人事制度整備が重要なサポートとなるはずです。

担当する仕事内容で処遇を決めるジョブ型人事はその代表でしょう。

というのも特に氷河期世代に多いんですが、新卒時に就活でコケた、(ブラック企業含む)不本意な企業にしか入社出来なかった→そのままニート入り、というパターンが目立つ印象があるためです。

人手不足の近年こそ「30歳までの応募可、新卒既卒、職歴の有無問わず」みたいな緩い求人も徐々に出てきてはいますが、これがもっとスタンダードになれば、新卒カードを使い損ねてそのままニート入りというパターンはかなり減らせるのではないか、と個人的には考えていますね。




【参考リンク】第一志望が「通年採用」へ→学生「もう即戦力じゃないと無理では?」 企業の採用方針に変化が…?


ついでに言うと、新卒カードの価値を減らすことは、間違いなく労働環境の改善につながります。

騙したり適当なこと言って入社させてもすぐ転職できる(=新卒カードがさして重要でなくなる)のなら、企業側は真面目に労働環境の改善に向き合うしかないからですね(これが、筆者が退職代行サービスに肯定的な理由でもあります)。

参院選では雇用政策は全然クローズアップされず、バラマキや減税といった空中戦ばかり展開された印象ですが、今後はこうした「地に足のついた」政策議論をお願いしたいものです。






以降、
社内失業者の活用こそ労働力確保と賃上げの一石二鳥の政策
これから“社内失業者”でいることはとても危険な理由







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Q:「氷河期世代に対しては何をすべきだったと思いますか?」
→A:「解雇規制の緩和が一丁目一番地だったはず」



Q:「あえて20代ではなく30代でやりたいことを探すのはアリ?」
→A:「人間万事塞翁が馬です」





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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代


若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
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城繁幸
コンサルタント及び執筆。 仕事紹介と日々の雑感。 個別の連絡は以下まで。
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