今週末発売予定の新刊『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想
についてご報告。

タイトルは大きく変わっているが、
「若者はなぜ3年で辞めるのか」
「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか アウトサイダーの時代」
に続く新書3冊目にして、三部作の最終回だ。

元々は、2作で終わる予定だった。現状提示が中心の一冊目に対し、処方箋として
の2冊目という位置づけだ。年功序列がイヤなら転職すればいい。実に簡単な話だ。

ただし、それだけでは足りないのではないかと考えて作ったのが今回の3冊目になる。
このご時勢、個人ですいすい泳ぎ回れる人間は限られている。
なにより、このままだと日本自体が凋落する一方だろう。
前作が個人のキャリアへの処方箋とするなら、
今回は社会への処方箋という試みだ。


そういう意味では、(新書ではないけど)昨年の「1%の賃下げが~」とスタンス
は似ているかもしれない。ただ、今回は幅広く理解してもらえるよう、“ある工夫”
がしてある。

「自分のキャリアアップ以外に興味は無い」という人は、勝間さんの本を読んだ方が
御利益があるだろう。
「正社員でいられるだけで幸せ」という人は、ずっと足元だけを見て生きるといい。
(ただし、この先なにがあっても文句は言わないことだ)

断言するが、ポストが増えず40歳以降の昇給が頭打ちである以上、
これからもサラリーマンの賃金は下がり続ける。
“氷河期世代”という言葉は消えていくかもしれないが、氷河期自体はデフォルトとして
定着するだろう。
そういう状況を変えるべきだと感じているすべての人におススメしたい本だ。
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