今週のメルマガ前半部の紹介です。

サイバーエージェントが初任給を42万円に引き上げるニュースが話題となっています。大卒初任給は21万円が相場なので、ほぼ相場の2倍と言っていい水準でしょう。

【参考リンク】サイバーエージェント、初任給42万円 IT以外も2割増


一方でポッと出の新人がそんな好待遇なのは面白くないのであのブドウは酸っぱいに違いないと思いたいオジサンたち人生経験豊富な先輩方の中には「残業代込みなので実はそんな大したことない」という人たちもままいます。

いい機会なので残業と人事制度の関係についてまとめておきましょう。実は残業に対するスタンスで、その企業の人事制度はあらかた予想できたりします。


高いか低いかはともかく、サイバーの初任給がオススメと言える理由


まず、基本を整理しておきますが、“固定残業代”というのは超過した分は別途支給しなければならない決まりなんですね。

だから(仕事を早く終わらせて)トクすることはあっても損することはありえません。「80時間以上は全部サービス残業させられるに違いない」と言ってる人はただの勘違いです。

そりゃ超過分はサビ残という会社も中にはあるんでしょうが、普通の上場企業ではありえないですね。

同様に「最低80時間は残業させられるに違いない!」という声もSNS上には散見されますが、それも筆者はありえないと思います。

と言うのも、90年代ならいざ知らず、いまどきホワイトカラー職の仕事で「従業員にいっぱい残業させたい=成果は時間に比例するので」と考えている会社はまずないからです。

どこの会社でも管理部門は「無駄な残業なんてしなくていいからとにかく付加価値を高めてほしい」と真剣に考えています。コンプライアンス的にも長時間残業への風当たりは厳しいものがありますし。

例えば、今、ジョブ化が大流行中ですよね?あれは実は究極の残業封じという側面もあるんですよ。
ジョブ化にせよリモートワークにせよ、事前に担当業務を切り分ける=範囲を明確化するという実務作業が発生します。

すると、その担当範囲を通常の何倍も時間かけておこなう“残業バカ”は白日の下にさらされるわけです。

「生活残業のために通常の2倍の時間かけてちんたらやりました!」

と自首するようなもんですね。そんな不届きものは

「しょうがないから残業手当はだすけど査定マイナスでボーナス3割カット、来春の昇給も無しな」
と返されることでしょう(苦笑)

「木を隠すには森の中」じゃないですけど、残業バカって大部屋に集まってみんなでわちゃわちゃ働くメンバーシップ制でしか存在が許容されないんですよね。

話を元に戻すと、ホワイトカラー職を1時間でも長く働かせたいなんて考えている会社は大手ではまずないです。

では固定残業代とは何かといえば、それは「現状の枠組みの中で最大限、柔軟で効率的な働き方を実現するためのツール」だというのが筆者の見方ですね。

理想を言えば、従業員には「君の仕事は〇〇で、報酬は月〇〇万円ね」と決めちゃって勤務時間なんて完全自由化しちゃうのがベストです。

残業手当は出さないけど、出勤時間は自由だし早く終わったら午前で退社してもOKといった具合です。

でも日本では時給管理しないといけないから、およその残業手当分をさっぴいて基本給を低く設定する→残業手当をつけて支給、という一手間をどの企業もやっています。

で、従業員は頑張って生産性を下げて残業し、元を取り返すという無駄な作業を繰り返しているわけです。ね、バカバカしいでしょ?

固定残業代というのはこの手間を省いてくれるわけです。

ちなみに固定残業代の相場は月30時間くらいですかね。そう考えると「基本給を低くして固定残業代は80時間分出す」というのはかなり変わっているとは思いますが、毎月上限を気にして働いて、超過しちゃった分を申請する手間を考えたら筆者はこっちの方がアリなのかなという気がします。

一般的に、固定残業代のある会社では、みながその枠内に収まるような働き方をするので、無駄な仕事も残業も少ない傾向がありますね。





以降、
残業に対するスタンスには企業の労働観が如実に出る
残業代という“悪魔の誘惑”






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Q:「フルリモートは定着するのでしょうか?」
→A:「週何日か出社を義務付けるというのが落としどころの気がします」



Q:「同一労働同一賃金と年功序列って両立するものなのでしょうか?」
→A:「両立する余地ゼロです」



ショートショート 「最低賃金引上げ」






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